慢性痛に対する当院の治療
(ファシアリリース)
「アライメント」
可逆的な治療の対象としてアライメントに着目した治療
を行います。
アライメントという言葉はなじみが薄いと思いますが
医療界では日常的に使われる言葉で
いわゆる「ゆがみ」に近いものです。
姿勢の傾きや各関節の捻れ、動きの中での骨や
関節の位置関係の変化を見ます。
患者さんのマルアライメントを評価して発痛源である
組織(筋肉、神経、血管)を指で触れてケアしていきます。
「ファシア(Fascia) の癒着」
アライメントを評価したら、猫背が強い前傾姿勢や
○○関節の捻じれがあるから○○神経が痛みを発生
しているかもしれないというふうに仮説を立てて、関連
していそうな組織(神経、筋、膜、脂肪体、血管、骨、
皮膚、結合組織等)を指で触診して状態を確認します。
具体的には組織間の癒着の有無を確認します。
人の体の中は臓器、神経、筋肉等が存在していて
それぞれ密着した面が互いに滑りながら動いています。
密着した箇所を長時間動かさずにじっとしていたり
日常生活動作で頻回に圧迫が加わると組織同士が
くっついてしまいます。
組織同士がくっついた状態を癒着と呼んでいます。
癒着は体のいたることろで起こります。
特に結合組織と呼ばれる〇組織と△組織を結びつける
部分には癒着が多く発生します。
結合組織や膜を総称してFascia(ファシア)といいます。
日本では筋膜と訳されていることがありますが、筋膜は
ファシアの一部でしかなく正しい訳語ではありません。
ファシアの癒着を取り組織間の滑走を改善することを
「リリースする」といいます。
日本では「筋膜リリース」という訳語が一般的に使われ
ており、リリースの対象として筋肉の周囲を覆う筋外膜
のみを指していることが多いようです。
(ちなみに筋膜には浅筋膜・深筋膜・筋外膜・筋周膜・
筋内膜が存在します。)
当院のリリースの対象は神経、筋、膜、脂肪体、血管、
皮膚、骨、結合組織等たくさんあります。
筋膜はリリースする対象のひとつでしかないので
当院の施術を「ファシアリリース」と呼んでいます。
健康雑誌で紹介されているテニスボールやストレッチポール
を使った筋膜リリースとは全く原理、方法が異なり
必要とする解剖学的知識と触診技術のレベルは
天と地ほどに差があります。
ファシアリリースの効果は
・ゆがみの改善 (姿勢、関節の傾きやねじれ)
・可動域の改善
・痛みの軽減
特に痛みの軽減が期待できると感じています。
数か月以上治療を続けているが効果を実感できない
腰痛、膝痛、股関節痛、五十肩、肩こり等にお試しいただければと思います
痛みを生理学的(身体のしくみ)に理解することは痛みの治療の第1歩です。私は現在も医学博士号を持つ先生方に
解剖学、組織学、分子生物学、疼痛生理学、エコー解剖学、整復固定学
を学んでおり臨床に還元することを心がけています。
一整骨院
熊本市北区龍田陳内3丁目2−37
096−338−6653
